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千葉ウシノヒロバ、オープンしました -その2 改修-

NOTE
キャンプやイベントの受付棟となるセンターハウスは、かつて牧場運営のための倉庫でした。建物内部のおおらかさや、活用されてきた歴史をシンプルに感じられるように計画しています。

 

既存建物には新しい施設の機能を展開させ、かつてとは異なる役割を果たしています。牧場施設は牛をはじめとする動物や機械、資材などを前提として計画された建物がほとんどで、改修面では人が中心に置かれないそれらの建物が興味深い魅力でした。

私たちはその魅力を活かすために、どの既存施設の改修においても出来るだけ計画を与え過ぎないようにコントロールし、都市の中で人間の為に誂えられた建築との空間体験を分けることを意識しました。 また、新たに付随する素材においても、内外共にその場でこれまで使われてきた材料や既存施設の廃材を利用する事で、様々な人やものを受け入れる受け皿となる事を目指しました。事業者である株式会社千葉牧場は、この施設に訪れた人々が、他者に思いを馳せ優しさと思いやりを深める場であってほしいと願っています。私たちはその願いにこれらの改修施設の計画意図を重ね合わせることで、この場所に自分以外の人や動物・モノ・環境があることをさりげなく受け入れ、共存する社会の一端を感じてもらえたらと考えています。