ローディング

1本の木から

NOTE

いつの間にか季節は春を通り過ぎ、深い緑が清々しい陽気になりましたね。

私たちも、ますます元気に新しいプロジェクトに取り組んでいる最中です!

先日とある計画の為に木材加工現場を視察してきました。1本の木から様々な材料に加工されていく過程を目の当たりにした事、本当に興味深い体験でした。そして木の特性と向き合いながら新しい技術や需要に対応すべく、現場で働く方々の柔軟な姿勢には、設計者である私たちも学ぶべきことが多くありました。

これから始まるプロジェクトでは地域に根付く素材を新しい視点で活かしたいと考えており、そのヒントに繋がる経験です。現場が教えてくれる事は本当に貴重ですね。

 

冬の寒さが厳しい地域の木は成長がゆっくりで、密度も詰まってどっしりしています。

 

一本の木から、柱材・間柱材・板物から下地材まで、見慣れた材料にどんどん加工されます。樹皮は粉砕して大鋸屑に。余すところなく使う熟練の方法です。

 

ゆっくりと乾燥を終えた木材は、ここから更に用途に応じて加工されます。

 

山肌に面してゆったり位置する加工場は、歩いているだけで気持ちが良い! 自然乾燥で寝かせた木材の特性を伺いながら、ゆったりと場内を案内してくれました。

 

材木置き場に眠る貴重な木材を案内頂きながらも、建物の外に広がる瑞々しい自然の風景にハッとさせられる瞬間があったり。

 

厨房周りの風景に心奪われがちな私は、この日もストーブを囲んだ休憩室についつい興味が。ストーブの上に置かれた鍋には熱々のお味噌汁。火で調理して、暖を取るお昼の風景を思い浮かべてワクワク。

 

自然乾燥だけではなく、高温乾燥の機械も見せて頂きました。技術が進み、ムラのない安定した仕上がりになってきたようです。

 

大きな加工に対応出来る工場は、スケールも大きい〜!

 

 

色々な木材の特性を活かし、柔軟に加工技術を研究する現場の方々。思いがけぬ発見がありました。