spread house
-武蔵境のすまい-
リノベーション
窓辺の景色を変える
心から中央線を西へ。少し前に高架線となった車窓から望む街の風景。住宅地の合間に緑地が多く点在する平らな風景は、北へ広がる武蔵野台地を感じさせる。
かつて子供たちを育てた戸建て住宅も30年が過ぎ、夫婦だけの住まいとして手を入れることになった。敷地の南側には仙川、果樹畑が広がり、風通しも陽当たりも申し分ない立地。料理好きで、友人を招くのが好きなご夫婦にはリビング、ダイニングに加えデッキを自由に回遊できる新しいプランを提案した。日常の動きやすさ加え、お客さんとの会話の場所がその時その時で変えられる間取り。もともと使っていた家具の配置や色味にできるだけ配慮しつつも、立地の恩恵を受けるべく、窓越しの庭との繋がりにも注力した。
長年、子育てと共に見続けてきた庭先の風景。窓辺というファインダーを変え、リビングから床を外へと広げたことで、庭との距離、空との距離がグッと近くなる。家での落ち着いた時間を取り戻したからこれから、友人を招いて、いつまでも賑やかに過ごしてほしい住まいとなった。
Planning Point
✔ 1 日当たりのいい庭と、目の前に広がる果樹園
✔2 なかなか庭に出にくい間取り
✔ 3 これまで集め、使ってきた数々の家具
TAIMATSU Story
✔ 1 南側の窓は大きなガラスのサッシに
✔ 2 段差がなく、回遊できる大きなデッキが庭にもう一つのダイニングを
✔ 3 家具の配置をフローリング目地で意識づけ
BEFORE