ローディング

スラッシュハウス

WORKS

Slash House -スラッシュハウス-

 

 

「キッチンと目線と」家づくり 


Slash House -スラッシュハウス-

 

突然連絡があったのは、母校でアシスタントをしていた時の学生から出会った。 しばらく仕事に就いた後に設計を学びたいと入学してくる学生が多い学校で 在学中も仕事と両立しながら頑張っていた彼女は、卒業後、結婚を経ながらもこれまでの仕事を継続。 それでも、設計への想いと学びを活かしたく、自分の新居の設計をしたいと駆け込んできた。 「自分で設計もしたいけど、実務は分からないので、何とかご一緒に!」という相談も彼女らしくて驚いたが、 さらに驚いたのは出産間近のお腹を抱えてやってきたこと。 「でも、まだマンションも決まっていないので、一緒に探してもらえませんか?!」 こうしてリノベーションへ向けて、マンション探しからはじまった。

流れるようにつながるすまい

晴れて希望のエリアで購入できた築約50年の中古マンションは、それぞれの居室や水まわりが個別に分けられ、 住まいの営みの連続性は感じられない間取り。 来客を招いて食事を楽しむことが好きな夫婦にとって、人が集うキッチンとダイニング、そしてリビングはひとつの 大きな空間に集合させること。シンプルながらその集合の仕方を見つけ出すのに、設計上多くの時間を費やした。 答えになったのは、キッチンカウンターと下り天井に表れた、目線を誘なう斜めのボリューム。 下階にある玄関から階段を上がりきり最初に部屋に訪れた時、キッチンスペースからダイニング、そしてリビングへと、 この斜めのラインを頼りに自然と目線が流れ、室内に連続性をもたらす。 ラフな計画案を私たちと一緒になって考え、それが実際に工事により進むという醍醐味を味わった彼女は、 プロセスを辿る毎にどんどん新しい住まいに夢中になり、いつの間にか私たちを引っ張る存在となっていった。

 

Planning Point

✔ 1 お腹を抱えてマンション探し

✔ 2 限られたスペースを広く見せたい、使いたい

✔ 3 お施主さんも一緒に設計したい!

 

TAIMATSU Story

✔ 1 リノベを見据えてご一緒に物件探し

✔ 2 斜めを手がかりに、製作キッチン、製作家具で広げる連続性

✔ 3 一緒に提案、一緒に作図、一緒に模型制作!

 

BEFORE

 

追記

 

住まいに関するニュースやコラムを発信サイト、suumoジャーナルに、上目黒の住まいのことが掲載されました。

住宅をリノベーションしたその経緯と暮らしぶりについて、住まい手のTさん家族がインタビューされています。

http://suumo.jp/journal/2018/12/13/160882/

【建築概要】

所在地:東京都目黒区

用途:専用住宅

家族構成:夫婦+子供一人

構造/規模:RC造・地上8階建の3階1室

延床面積:69.36㎡

竣工年月:2017.06

施工:アプリア

建築工事費:1000万円代